自閉症のテストで赤ちゃんとは?
ここでは、「自閉症のテストで赤ちゃん」についてお話します。
ここでは、赤ちゃんの自閉症テストについてお話します。
妊娠が分かった時から多くの親は
「男の子かな?女の子かな?」
「お父さんに似てる?お母さんに似てる?」
「おとなしい子?活発な子?」
などまだ見ぬ我が子への夢を膨らませて誕生を待ちます。
実際に無事誕生してくると、今度はめまぐるしい育児で
あっという間に何日も過ぎていきます。
特に第一子の場合は親の方に経験がないために、
すべてが初めてのことで些細なことが異常に思えたりして
育児書とにらめっこになる親も少なくありません。
自閉症を疑われたときの検査(テスト)にはどんなものがあるの?
「自閉症テスト 2歳」で詳しくお話しましたが、
赤ちゃんの時期(生まれて1歳未満)にできる検査(テスト)は
発達検査(新版K式発達検査2001、
遠城寺式乳幼児分析的発達検査)があります。
診断をするにあたっては成育歴、発達歴がとても重要です。
自閉症を疑って病院(小児科や児童精神科)を受診したとき、
お医者さんはどんなことを診ているの?
自閉症を疑うのは赤ちゃん本人の
訴えではなく、周囲の親や養育者です。
来院時の赤ちゃんと親などの
養育者との行動をよく観察されます。
赤ちゃんの時期、保育園を利用している場合以外は
ほぼ100%家庭で生活しているので、
その環境での赤ちゃんとのかかわり方
(成育歴、発達歴)を尋ねられます。
自閉症の赤ちゃんの場合
「愛着行動(シグナル行動:泣く、笑う、喃語、呼ぶ、
特定の身振りと接近行動:接近、後追い、しがみつき、吸う)」
の表出が乏しいことが多いのです。
ただ、自閉症ではなくても極端に話しかけが少ない
(最近ではスマホに夢中であったりする)などのために、
本来築ける親子の愛着関係がうまく
築けていない場合があるので、注意深く観察をされます。
人間は哺乳類の動物です。
生まれてすぐ母親のお乳を探して移動したり、
数時間後には立って移動できるようになる動物とは違い、
100%誰かに身の周りの世話を
してもらわなければ生きられない動物です。
生まれてすぐから五感をフルに使って自分のすぐそばにいる人、
いつもいる人を認識していきます。
これは赤ちゃんが生きていくために必要な能力でもあるのです。
自閉症の赤ちゃんの場合はこの能力が弱いため、
定型発達の赤ちゃんのように
「生まれてから非常に早い時期に母親をしっかり認知する」
といったことがうまくできないのです。